五十肩(肩関節周囲炎)

2024年07月25日 20:36
カテゴリ: 症例紹介

40代〜60代位で、外傷や骨折などではなく、思い当たる原因がないのに肩が上がらなくなったり、痛みが出る状態を「五十肩」正式名称は「肩関節周囲炎」と呼びます。

肩関節はあらゆる方向に動かす=肩の前、後ろ、横、脇の下からも筋肉が付いている複雑な部位です。ですので鍼灸治療するのも一箇所ではありません。腕をどの方向に動かした時に痛みが出るか、どの動きができないかで治療点を決めていきます。

だいたいは半年〜1年半で自然治癒すると言われていますが、大まかに

①症状が出始めて、動かさなくても寝ていても痛みがある→急性期 

②寝ている時の痛みはなくなるが、動かすと痛みがある。衣服の着脱や髪をまとめるなど動作がしづらい。可動域が狭い状態→慢性期

③痛みが軽くなり、少しずつ肩周りのストレッチなどができるようになる→回復期

に分かれます。
そして片方の肩だけに現れることが殆どですが、稀に両方なることがあります。

私も鍼灸学生時代に経験しました。まず左肩から動かなくなり、慢性期に入った頃に右肩が急性期に入るという珍しいパターンでした😅💦

急に動かなくなったといっても、鍼灸学生の2年生になって試験や臨床実習が多くなり、机に向かい何時間もPCを操作したり、勉強したりでかなり首肩凝りが酷かったの頃です。
今思えば、あの肩凝りが引き金だったように思います。
趣味のベリーダンスのレッスンで身体を動かすこともままならない時期でした。

学校の実習で先生やクラスメートに肩の治療をしてもらうと楽になり、可動域も広がるのですが、その後また机やパソコンに向かう日々なので、なかなか治りません😣
一進一退を繰り返す慢性期が数ヶ月続きました。
結局完全に治ったのはちょうど卒業する頃でした。約1年半かかってしまいましたが可動域は完全に元に戻りました!
今はベリーダンスの肩から腕をくねらせる動きも痛みなく元通りにできています😆✨✨

「五十肩は何もしなくても自然に治る」とも言われていますが、私の知り合いの柔道整復師の先生は「治療やストレッチ等の運動をしなかった場合は、可動域制限が残る場合が多い」と言っていましたから、やはり先生やクラスメイトに鍼灸治療をしてもらったお陰だと思っています!!

今、治療に来られている患者さんで五十肩ではありませんが、上腕骨剥離骨折をされて、骨折は治っているのに五十肩のような症状が出ている方がいらっしゃいます。
その患者さんに五十肩と同じような治療をして可動域が拡がり、痛みも改善していっています👍

周りに五十肩で悩んでいる方がいらっしゃいましたら、ぜひ当院をご紹介下さいませ😊

※画像は恵比寿鍼灸整骨院様からお借りしました🙏

記事一覧を見る